制約理論とは何か、その概要

はじめに

この記事では、「制約理論の概要」について書いています。

DevOpsを学んでいる中で「制約理論」という言葉を見つけ、一体どんな内容なんだろうと思ったので調べその内容を記事にしました。

制約理論とは何か

  • TOC(Theory of Constraintsの略)とも呼ばれる
  • 業務全体の最適化を行い、生産性を向上するための考え方
  • 「ザ・ゴール」の著者であるエリヤフ・ゴールドラット博士が提唱した理論
  • 制約理論は、生産性向上だけでなく、経営マネジメントや経営哲学にも利用されている

制約理論のゴール

  • スループットの向上
  • そのために、スループットを制約しているボトルネックの(継続的)解消
    • 制約理論は「どんなシステムも、一部または単一の要素によって、そのパフォーマンスが制限されている」という思想がある

制約理論における改善ステップ

以下に書く一連の改善ステップを繰り返し行っていく

  1. ボトルネックを見つける
    • 「ムリ、ムラ、ムダ」が発生している箇所や機械装置の能力によって物理的な制約が生じている箇所を特定することから始まる。
  2. ボトルネックを最大限に活用する
  3. 全プロセス"を"ボトルネック"に"合わせる
    • 他の部分の処理能力を、ボトルネックの処理能力に合わせる
    • パフォーマンス低下に見えるが、全体最適になる
      • ボトルネックよりも処理能力が高い工程では、必要以上の在庫(=ムダ)を作っていたり待ち時間が発生している可能性があるため
      • ボトルネックに合わせることで無駄なコストの発生を避けることができる
  4. ボトルネックを改善し、強化していく
    • この段階で、本質的な原因であるボトルネックの能力強化、改善を行っていく
    • ボトルネックの処理能力が向上したら、それに合わせ他の部分の処理能力もあわせて上げていき全体のスループットを高めていく

制約理論のポイント

「どのバリューストリームにも唯一無二の制約条件がある。その制約条件以外に対する改善は幻想にすぎない。」

ゴールドラット博士

TOC(制約理論)を一言で言えというなら、それは「フォーカス」だ。 ここで、大事なのは、フォーカスするとは、何をすべきか決めると同時に、むしろ何をすべきでないか決めるということだ。 なぜなら、すべてにフォーカスするのは、どれにもフォーカスしないのと同じだからだ。」

ゴールドラット博士

おわりに

「制約理論の概要」について解説しました。

考え方は「一番のボトルネックを見つけ解消する、を繰り返す」というシンプルなものなので分かりやすく、そして業務改善など様々な所に活用できそうだなと感じました。

さいごに、記事を書く上で参考にしたサイトのリンクを以下に掲載します。合わせて読んでいただくと良いかと思います。

logist.bz

japan-toc-association.org

www.nttdata-gsl.co.jp